実はミヤマ観察に行こうか今朝まで迷っていたんだけど、結局行くことにした。
どうやら昼過ぎから雷雨は濃厚で、午前中には引き揚げないといけないからだ。
昨夜の豪雨も迷いの一因。
あの雨の後ではミヤマも上っていないような気がする。
でもやっぱりモヤモヤするんだよね。
あまり迷っても仕方がないから、電車で数十分の一番近いポイントを目指した。
座ってボーッとしていればミヤマの里に連れて行ってくれるんだからいいじゃんって。
一見お気楽な採集にみえるけど、これはこれで汗だくだし、午前中でもクタクタになるから、それも迷いの原因でもある。明日は仕事だしな…。
と言っている間に現地に着く。
こんな近い場所でミヤマがいるんだからすごいよね〜。
今日の目標はオスのミヤマ1頭を見つけることだ。
一番期待したマイナーなポイント。
やはり樹液が流れて、カナブンやハチもあまりいない。しかも樹皮は濡れてしまって黒々しているし、ものすごい湿気で双眼鏡も曇りっぱなし。
ルッキングどころではないから仕方なく蹴り採集だ。
ポトッと小さな音。「クワガタじゃねーな」と思ったが、見に行くとミヤマのメス。とりあえずは初ミヤマってところだ。
次は少し手応えあり。「うーん…ノコ!」
ここのクヌギは8割は蹴ったが残りはダメっぽいからポイント移動だ。
移動途中に細いコナラがあって、樹液が出ていてコクワガタが1頭ついている。とりあえず軽く蹴る。「ポトッ…」と控えめな音がする。
「おやっオスだよ〜! やった!」
60ミリくらいだろうか。ノギスあててみるのが面倒だから目分量。とりあえず目標達成だ。
続いて、この地で一番ミヤマが濃い場所。昨年はここで第一号を観察した。どうやら昨日かなり人が入り込んでいたみたいで全く落ちてこない。仕方なく地味な細いクヌギを蹴る。「ボトッボトッボトッ」と5〜6ヶ所に落下があった。もう全部確認できなかから近くから拾っていく。
ノコ、ノコ…。1頭はやや大きめ。じゃ、他の音はメスかな。探したけど見つからず。でもこの木は樹液が出ているんだね。次回は要チェックだ。
そして沢を越えてさらに奥に進む。
いつもコクワガタしか落ちて来ないクヌギでオス。これで2頭目。もうひとつ落ちてきたはずだが見失った。これより大きな音だったな…。
クヌギの根元の樹液場でネブト発見。先日見つけたのよりやや小ぶり。でも同じ場所。つまり入れ替わっているってこと。ここネブトが濃いな。
ネブトのいた木を蹴ると小ミヤマくんが落下してきた。オス3頭目。
気がつくとずいぶん時間が経っていた。まあ、もういいでしょう。
帰るとするか。
気づくと朝は曇っていた空がいつの間にか晴れていて、気持ちのよい風景が広がっていた。田んぼの横でおにぎりを1個食べる。「来てよかったぜ!」
アオゲラの素っ頓狂な声が響き渡っていた。
もちろん家に帰ったらしばらくしてゲリラ雷雨。すんごい雨だったな…。天気に関しては冷静に判断したほうがいいね。
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